尿路感染症
小児の尿路感染症(UTI)とは、腎臓から尿道までの尿路に大腸菌などの細菌が感染を起こす疾患で、小児(特に乳幼児)では発熱の原因として肺炎に次いで多い感染症です。 乳幼児では原因不明の発熱(38.5℃以上)や不機嫌、幼児では頻尿や排尿時痛、腹痛が主な症状です。 治療は抗生物質の投与が基本で、1歳未満や高熱の場合は入院治療が必要になることもあります。 早期発見と正しい治療で、腎機能への影響を防ぐことが大切です。 症状は年齢や上部(腎盂腎炎)・下部(膀胱炎)で異なります。
尿路感染症とは
小児の尿路感染症(UTI)とは、腎臓から尿道までの尿路に大腸菌などの細菌が感染を起こす疾患で、小児(特に乳幼児)では発熱の原因として肺炎に次いで多い感染症です。 乳幼児では原因不明の発熱(38.5℃以上)や不機嫌、幼児では頻尿や排尿時痛、腹痛が主な症状です。 治療は抗生物質の投与が基本で、1歳未満や高熱の場合は入院治療が必要になることもあります。 早期発見と正しい治療で、腎機能への影響を防ぐことが大切です。
主な症状
症状は年齢や上部(腎盂腎炎)・下部(膀胱炎)で異なります。
- 乳幼児(特に新生児〜数ヶ月):発熱(熱源不明の発熱が唯一の症状の場合多し)、ぐったり・不機嫌、哺乳不良・嘔吐・下痢、呼吸器症状を伴うことも。
- 幼児〜学童:発熱、腹痛・背部痛(側腹部痛)、排尿時痛・頻尿・残尿感、尿の悪臭や濁り、失禁。膀胱炎では発熱なしの場合あり。
重症化のサイン
高熱持続、脱水、敗血症様症状(ショックなど)。 男児より女児に多いが、乳児期は男児も注意が必要です。
年齢別・主な原因微生物
大腸菌が約80%を占めます。他に腸内細菌。 最近は薬剤耐性菌の増加が指摘されています。
診断
- 尿検査・尿培養:診断の基本。抗菌薬投与前に採取します。 中間尿が原則ですが、乳児等ではカテーテル採尿する事もあります。
- 血液検査:CRP上昇、白血球増加などで上部UTI(腎盂腎炎)を疑います。
- 画像検査:腎・膀胱超音波検査(RUS)が推奨(水腎症・奇形の検索)されています。
治療の基本
早期治療が腎瘢痕予防に重要です。原因菌と重症度で選択します。 抗菌薬は培養結果をみて絞り込む事が推奨されます。
初期治療
セフェム系抗生物質が第一選択(大腸菌を標的)になります。
重症・乳幼児・全身状態不良
入院して抗生物質の点滴静注をします。 解熱・改善後は経口薬にスイッチ可能です。
発熱を伴う上部UTI
原則入院の上、7〜14日間(病状により異なります)の抗生物質の投与。
下部UTI(膀胱炎)
外来で3〜5日程度の経口(セフェムなど)抗生物質の投与。
その他
尿路感染症を繰り返す例では膀胱尿管逆流(VUR)や尿路奇形の存在を疑い、VCUG(排尿時膀胱尿道造影)が検討されます。