百日咳
百日咳は、百日咳菌による感染力の非常に強い呼吸器感染症で、2週間以上の長引くコンコンという乾いた咳や、ヒューと音を立てる発作的な呼吸が特徴です。 乳児は重症化リスクが高く、無呼吸や呼吸困難に注意が必要です。 ワクチン(生後3ヶ月から)の接種が最大の予防策です。 飛沫感染(咳・くしゃみ)や接触感染(菌が付着した手など)
百日咳とは
百日咳は、百日咳菌による感染力の非常に強い呼吸器感染症で、2週間以上の長引くコンコンという乾いた咳や、ヒューと音を立てる発作的な呼吸が特徴です。 乳児は重症化リスクが高く、無呼吸や呼吸困難に注意が必要です。 ワクチン(生後3ヶ月から)の接種が最大の予防策です。
原因
- 百日咳菌(Bordetella pertussis) 基本再生数(一人の患者がうつしてしまう平均患者数)は10〜17と非常に高く、インフルエンザの数倍伝わりやすいです
感染経路
飛沫感染(咳・くしゃみ)や接触感染(菌が付着した手など)
初期症状
風邪と似た、鼻水、くしゃみ、微熱、軽度の咳から始まります。 典型的には以下のような経過をたどります。
カタル期(1〜2週間)
普通の風邪そっくり:鼻水、鼻づまり、軽い発熱、軽い咳 → この時期が一番感染力が強く、気づかれにくいです
発作期(2〜6週間以上)
突然激しい咳の発作が連発(10〜数十回連続で咳き込む) 咳の最後で大きく息を吸うときに「ヒューッ」という高い音(whoop:哮鳴音)が出るのが特徴です 顔が真っ赤・青くなり、目が充血したり、嘔吐したり、息が止まりそうになることもあります
回復期
徐々に咳が減りますが、数週間〜数ヶ月残ることがあります 以上合わせて治るまでだいたい100日前後かかるため、百日咳と呼ばれています
注意点
0歳児、特に生後6ヶ月未満は重症化しやすく、呼吸停止や死亡の恐れもあるため、疑われた場合は入院レベルの対応が必要です。
ワクチン接種
百日咳ワクチンは、五種混合ワクチンとして生後2ヶ月から受けます。
2・4・6ヶ月(基礎)+追加接種 ワクチン効果は5〜10年で低下するため、就学前や中学生でも追加接種(三種混合などでの)が推奨されています(公費負担はなく自費になります)
受診
咳が2〜3週間と長引く場合や、激しい咳発作がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
治療法
発症早期であれば抗生剤の効果が見込めます。 ある程度経過している場合は鎮咳剤が中心になります。
治療により期待される効果
症状の軽減、感染期間の短縮が主であり、咳の期間を短縮する方法は現時点ではありません。
百日咳は、近年大人の間でも流行が見られ、10代以下の割合が多いものの全世代で注意が必要です。 手洗い・うがい、マスクの着用も有効な予防法です。